「日曜の朝,美しき蒼い空の下,河岸の上に,死体がある。それは,Macだ。手に一片のナイフを輝かせ」。Knifeが帰ってきたら,アップルの状況も再び変わるかもと,叶わぬ想いをめぐらす夜。
マックウイーク・コムは最高の出版物で,尊敬に値した。そして,廃刊となる。最後に。Mac the Knifeの著者を明かすことはできないが,コラムの情報は1人ではなく多くのリポーターから寄せられた情報の混合物だったことを明かしておく。私の心の中では,Mac the Knifeはマックウイークだ。これからも2つは,私の好きな思い出として生き続ける。
Mac the Knifeが消えたのは,もう1年以上も前のこととなる(MacWIRE ONLINEの記事)。その後,弟子の報告が2度あって(MacWIRE ONLINEの記事,MacWIRE ONLINEの記事),そして,マック・ウイークの編集長から連載休止がアナウンスされた(MacWIRE ONLINEの記事)。その説明書きは,ある種,悲痛な思いを抱かせた。非開示合意 (NDA) に対するマック・ウイーク自身の意向の変化があり(まぁその新しい編集長の意向だろうが),商業媒体としての苦悩も垣間見せられた(iMacが売れてもマックの情報を欲する人の数は増えもしない)。もちろんいちばんの原因は,アップルのメディアへの対応が厳しくなったことで,それはiMacによる成功の所産だった。
だが,マックウイークがなくなることは,現在の,アップルの状態にクロスする。日本でも,マックを扱う雑誌は最盛期の3割減くらいになっているだろうか。ウェブの情報に食われたというかもしれないが,根本的なユーザーの数が解決を導いていないのは確かだ。まぁ…,嘆いていていても仕方がない。今夜は,シャーリー・ホーンの「Mack The Knife」を聴きながら,Knifeの歌うような,流れるような,それでいて辛辣で,明晰と見識にあふれたテキストに酔いしれよう(ZDNet記事検索)。
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